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〜〜〜HR,CHR,ZHRの説明〜〜〜


この3つの数値は、それぞれが
眼視観測によって得られたデータをもとに、単位時間(普通は1時間)あたり
いくつの流星が流れたかを表しています。
このような量を計算する大きな目的として、他の観測者のデータと比較することが挙げられます。



                             ⇒流星とは・・・?
                                    ⇒FRO(FM観測)とは・・・?
                             ⇒HROとは・・・?



〜HR(Hourly Rate)〜 単位時間の平均流星数を表します。

1時間あたりいくつ流星が流れたかを示す値であり、観測時間が60分の場合は出現数がそのままHRとなります。
眼視観測では例えば曇ってしまって星が見えなかったとか、電波観測ではノイズや停電で一部データが欠けてしまった時などに
以下の計算をして「直接確認した流星数」を「HR」(予想される1時間での流星数)に換算します。
例えば、30分間に10個の流星が数えられれば、1時間には20個の流星が数えられたはずだということになります。
HRが観測結果に最も近い量なので、HRで観測結果を比較する場合も時々あります。

 n を流星数、T を1時間中実際に観測できた時間(分)、t を1つの流星を記録するのに必要な時間(分)とすると、

    HR=n*(60/(T-n*t))

 普通、計数観測では t を 0 とみなすので、

    HR=(n/T)*60   ( ← 流星数を観測時間(分)で割って60(分)をかける )

 となります。


〜CHR(Corrected Hourly Rate)〜 単位時間の平均修正流星数を表します。

流星の流れ具合は空の状態に大きく影響されるので、HRだけで比較してもあまり意味がありません。
そこでCHRでは、観測時の最微光星や観測した流星群の光度比、そして雲量を考えます。

最微光星(さいびこうせい) ・・・  観測している時に肉眼で見ることのできる最も暗い星の等級
光度比(こうどひ) ・・・  流星群毎に平均的な明るさが異なる。その群の平均的な等級を示す値
雲量(うんりょう) ・・・  観測時に視界を遮るものが視界の何割存在するかを表す値(快晴=0,一面の雲=10)
これには雲だけでなく建物や山も含める


 Lm を最微光星(等)、r を光度比、k を(雲量/10)として、

   CHR=HR*Fa*x

 Fa は最微光星(Lm)によってどれくらい流星数に誤差があるかを計算して出す計数で、

   Fa=r ^ (6.5-Lm)     ( ← r の(6.5-Lm)乗 )

 一般に、散在流星では r=3.0,しし座流星群では r=1.6 を用います。

 また、x は雲量によって失われる観測不可面積を補うためのもので、

   x=1/(1-k)

 k=(雲量)/10 なので、簡単に言えば x は「何にも邪魔されず見ることのできた範囲(割合)の逆数」となります。

 例えば、HR10で最微は4.0,ふたご座流星群(r=2.0)で雲量4 で計算すると、
 Fa値は5.70,x は1.70,そしてCHRは96.90となります。   (by MetCation


〜ZHR(Zeithal Hourly Rate)〜 天頂補正流星数を表します。

 群流星の場合、輻射点(ふくしゃてん;流星の流れ始める中心の点)の高度によって
 出現流星数に違いが表れるので、観測地点同士が離れていればいるほど、CHRの値だけでは
 正確な比較ができなくなってしまいます。
 それを補正すべく、輻射点が天頂にあったらどれだけ流れていたかを求めるのがZHRです。

   ZHR=CHR*Fb

 Fb は観測時の輻射点高度を90°に補正する係数で、輻射点高度を h とすると、

  Fb=1/(sin h)^ γ   ( ← sin h のγ乗 の逆数 )

 ここで問題となるのがγの値ですが、これは「輻射点高度によってどのような割合で流星数が変化していくのか」を
 示す係数でいろいろな値がとられています。
 国際流星機構(IMO)では 1.0 を、日本流星研究会では 1.5 を用いています。

 例として、先ほどのCHRの状態で輻射点高度が30°としてγ=1.5 で計算してみると、
 Fb値は1.60,ZHRは155.20となります。   (by MetCation









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